小学生のメイクデビューはいつから?親子で考えるメイクの始め方

最近、小学生のお子さんの間で、メイクに関心を持つ子が増えているように感じます。

SNSやYouTubeなどで、憧れのアイドルやインフルエンサーの姿に触れる機会が増え、おしゃれへの興味が芽生える時期も、以前より少し早まっているのかもしれませんね。

小学生のメイクはまだ早いのでは?
デリケートな子どもの肌への影響は大丈夫かしら?」など、戸惑いや心配を感じている保護者の方もいらっしゃるのではないでしょうか。

この記事では、そんな小学生のメイクデビューについて、いつ頃から始める子が多いのか、親子でどのようなことを話し合っておくと良いのかを解説します。

お子様が安心してメイクを楽しむための方法や注意点などを、コスメコンシェルジュであり小学生女児の母でもある私が、詳しくご紹介します。

目次

小学生のメイクはいつから?実際に始める子の年齢ときっかけ

小学生のメイクデビュー、平均は高学年から

小学生がメイクに興味を持ち始めるのは、高学年になってからが多いようです。

その背景には、お友達同士の会話や、好きなアイドル・インフルエンサーが発信するSNS、YouTubeなどの影響が大きいと考えられます。

「推しの子が使っているリップを試したい」「憧れのモデルさんみたいになりたい」といった気持ちが、メイクへの関心を後押しするのですね。

実際に、小学校5~6年生の女の子たちの間では、色付きリップやチークを“おしゃれアイテム”の一つとして楽しむ姿が見受けられます。

一方で、3~4年生くらいから「少しだけ塗ってみたいな」と感じ始めるお子さんもいます。

メイクを始めるタイミングに「これが正解」というものはありません。

どの年齢であっても、「メイクを楽しんでみたい」という純粋な好奇心が原動力になっている点は共通しています。

お子様の興味を頭ごなしに否定せず、「どんなことがきっかけでメイクに興味を持ったの?」と、まずは優しく話を聞いてあげることが大切です。

メイクを通して子どもが得られること

“なりたい自分”を表現できる楽しさ

メイクは、お子様が「自分らしさ」を発見し、表現する方法を学ぶ素敵なツールになります。

なぜなら、メイクは「こんな自分になってみたい」「今日の気分はこんな感じ」といった内面の思いを、色や質感を通して自由に表現できる手段だからです。

例えば、リップを塗るだけで心が華やいだり、好きな色を選ぶことで「これが私らしい!」と嬉しくなったり。

そんな小さな成功体験が、お子様の心を豊かにします。

少しずつ自信がつくポジティブな経験に

上手にメイクができたときの達成感や、「かわいいね」と褒められたときの喜びは、お子様にとって大きな自信へとつながります。

こうしたポジティブな経験を積み重ねることが、自己肯定感を育む大切な一歩となるでしょう。

メイクを「単なるおしゃれ」として捉えるだけでなく、お子様の内面の成長にもつながる貴重な体験として、温かく見守ってあげたいですね。

メイクを始める前に知っておきたい注意点とルール

肌トラブルを防ぐために知っておきたいスキンケアの基本

小学生のお子様がメイクを始める前には、デリケートな肌への影響や、学校生活への配慮について親子でしっかり話し合っておくことが大切です。

子どもの肌は、大人に比べて皮膚が薄く、バリア機能もまだ発達途中です。

そのため、化粧品の成分によっては刺激を感じやすく、肌荒れを起こしてしまうことも。

例えば、「香料や着色料が多く含まれるコスメで肌がかぶれてしまった」「メイクをしっかり落とせていなくてニキビができてしまった」というケースも実際に耳にします。

学校生活や友達関係への配慮も忘れずに

また、学校によってはメイクが禁止されている場合もあり、お友達との間で思わぬ誤解を生む可能性も考慮しておきましょう。

「どうして一人だけメイクをしているの?」と周りから言われてしまい、気まずい思いをしたという声も聞かれます。

こうしたトラブルを避けるためにも、メイクを始める前に、親子で肌への負担やTPO(時・場所・場合)について話し合い、共通の理解を持っておくことが重要です。

親子で話しておきたい3つの大切なこと

「ダメ」ではなく「どう使う?」の視点で対話を

お子様がメイクに興味を示したら、まずはその気持ちを受け止め、親子でルールやメイクに対する考え方を共有する良い機会と捉えましょう。

大切なのは、「ダメ!」と一方的に禁止するのではなく、「どうしてやってみたいの?」「どんなメイクに挑戦してみたい?」と、お子様の気持ちに寄り添いながら対話をすることです。

そうすることで、お子様は自分の気持ちを整理でき、親御さんはお子様の本当の思いを理解することができます。

ルールを決める際は、「特別な日にだけ」「お家の中だけで楽しむ」など、日常生活に合わせて無理のない範囲で設定するのがポイントです。

スキンケアの習慣化が最優先

メイクを楽しむ上で何よりも大切なのは、土台となる肌を健やかに保つことです。

正しい洗顔方法や保湿といったスキンケアの習慣をメイクより先に身につけることで、肌トラブルを未然に防ぎ、将来にわたって自分の肌を大切にする意識を育むことができます。

TPOに合わせた“メイクのマナー”も一緒に学ぼう

そして、お出かけする場所や会う相手、イベントの種類など、その時々の状況に合わせてメイクの濃さや種類を使い分ける「TPOに応じたメイクのマナー」についても、少しずつ伝えていくと良いでしょう。

こうした経験を通して、自分を表現する楽しさと、周りの人への配慮を同時に学ぶことができます。

はじめてのメイクにおすすめのステップとアイテム選び

どんなコスメから始めるのが安心?

初めてのメイクには、肌に優しい成分で作られたキッズコスメや、石けんで簡単に落とせるタイプの化粧品から試してみるのがおすすめです。

大人向けのコスメの中には、小学生のデリケートな肌には刺激が強かったり、クレンジングがしにくい成分が含まれていたりするものも少なくありません。

そのため、「石けんオフOK」「無香料・低刺激処方」といった記載のある、お子様向けの製品を選ぶと安心です。

ナチュラルに楽しめるリップやチークから挑戦

具体的なアイテムとしては、ほんのり色づくリップクリームやチークなど、ポイントメイクから始めてみるのが良いでしょう。

色のつき方が穏やかなものを選べば、肌への負担も少なく、自然な仕上がりを楽しむことができます。

親子で一緒にお店へ行って選んだり、お休みの日に一緒にメイクの練習をしたりする時間は、きっと特別な親子のコミュニケーションの時間になるはずです。

“楽しく安全に”をモットーに、焦らずゆっくりとメイクに親しんでいけるといいですね。

まとめ|“やってみたい”気持ちを親子で一緒に大切にしよう

お子様がメイクに興味を持つということは、自分らしさを表現したい、新しい自分を発見したい、という成長のサインなのかもしれません。

その気持ちを一方的に押さえつけるのではなく、「どんなことにワクワクするの?」「どうしたらもっと楽しめるかな?」と、お子様の気持ちに寄り添い、一緒に考える姿勢が、親子の信頼関係をより一層深めてくれます。

メイクのルール作りやスキンケアを通して、自分の肌を大切にする気持ちや、周りの人への思いやりも自然と育まれていくでしょう。

最も大切なのは、お子様がメイクを通して“自分らしさ”を安心して表現できる環境を整えてあげること。

この先、お子様が抱く様々な「やってみたい!」という気持ちに、温かく寄り添える親子関係を、今から少しずつ育んでいけると素敵ですね。

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